2011年5月26日 のアーカイブ

指が痛いのに……、の巻。


2011.05.26


仕事に行かず魚釣りに行った報いか、

神様に罰(バチ)を当てられて右手の親指と爪の間に、棘が刺さった。

今春にも同じようなメに遭ったから、これが二度目だ。


今朝の出社前、以前にお世話になった病院を訪ねたら、

早速、ニッパのような巨大爪切りと棘抜きを持った先生が現れた。

「処置は凄く痛いですけど、麻酔使いますか?」

「男っス、から大丈夫です」、

高倉健さんの真似をして、気丈に振る舞った。

患部である棘の刺さり口は推定で指先から3粍。

そこまでV字型に爪を裁断し棘を抜く、と言うのが段取り。

「頼もしいですね。では、始めましょう」、

言葉と同時に巨大ニッパがオレを襲う。

ギャァーーーーッ!、痛くて涙眼になる、オレ。

手術時間の10分間の長かったこと。

終わった時は、あまりの激痛に気絶しそうに成った。

……

先生と入れ替りで、看護婦さん登場。

患部を見るなり、

「うわーっ、痛かったでしょう」。

何ごとも無かったかのように、

「別にどって事、ないスっ」、と強がってみたが。

「あらあら、無理しちゃって」だって……。

すべて見抜かれていた。


やっと終わった、悪夢のような時間だった。

指が痺れて仕方がないので、

腕を振り痛みを散らしながら、事務所に電話。

助手である二コタマ五郎を呼び出し、

棘抜きの処置が途轍もなく痛かった旨を話すと、

「へぇー、痛そう」。

これぞ、無味乾燥って言うようなツレナイ返事。

更に追い打ちをかけるように、

「それで、いつ来るんですか……ちょっと相談したい事があるんで……」だって……。

オレはあいつを可愛がっているのになあ……、

ションボリしながら、出社時間を告げて、一件落着。

…………。

次は、帰宅してから……。

風呂に入りたくても、洗えない。

そこで女房に、

「オイっ!、

指を怪我してるから一緒に風呂に入ってオレの体を洗ってくれよっ!」

頼んでみたら

「嫌よっ!」だって……キッパリと断られた。

嗚呼!、どうしてもっと怪我人を大事にしてくれないかなあ。


長く成るので、これを末筆にするが、

今は亡きピーナッツの、同様な事への心暖まる対応を載せておく。

「うわあーーーっ!痛そう……大丈夫ですかあ。

そんなんで会社に来るんですかあ、私で出来る事が有れば、

何でもやるんで休んでくださーい。お大事に……」。

あいつはホントに可愛くて、天使みたいなやつだった。

ミカエル・ピーナッツは、今何処では何をしているんだろう。


吉右衛門。


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