2012年5月 のアーカイブ
見ないと損ですよ。
色白ふわふわなコを見てきました。
はじめは、うろちょろと。
皆カメラを向けても、餌をくれる兄ちゃんに夢中なのです。
(飯だメシ!)
なかなかこっちを向いてくれず。
しかしモフモフな彼らのゾーンは、
立ち止まることを許されないのです。
この日は生憎の氷の降る日でした。
雨足が強まり、避難の意味も込めて屋根のある、ふぁっふぁーな彼らの元へ。
ついに氷が降りだしてそう然とする人々。
早く安全な彼らのところへ!ギュウギュウ。
すると、どうでしょう。
(さてと、そろそろ仕事すっか)
えっ!!!まさか!
フテ寝!!
いや、笑っている!
微かに笑っている!
(雨の日までご苦労なこった)
そう言わんばかりのこの笑顔!
まさか、パンダのドヤ顔が見れるとは思いませんでした。
一生に一度の思い出が出来ました。
なんか、悔しいんですけど。
吉右衛門の営業日誌、嬉しくもあり寂しくもあり、の巻。
「お疲れ様です!
スミレ、到着しました!
思い出の土地でフラフラしています。
お昼は召し上がりましたか?
近くに神戸屋キッチンがありますが、
サンドイッチでも買っていきましょうか?」
(名前以外は原文のまま)
15時半、
国立駅南口、
このメールの主は、恩田スミレ。
オレの最愛にして唯一の直属スタッフだ。
彼女と向かうは、狭山丘陵にあるイベント会場。
彼女がスタッフとして参加していたこのイベントも、今日が千秋楽。
名残惜しいが、これからその撤去作業に行くのだ。
このイベントと彼女のことを、もう少し書く。
この仕事。
昔、オレが営業して請負い始めてから、今年で七年目。
そして彼女は二代目の担当者。
普通、二代目は初代が敷設したレールを無難に走ることだけで、
個性は発揮しないものだが、彼女は違う。頑張る。
なによりも主催者から可愛がられているのが、嬉しい。
今日は、そんな彼女の張り切りように釣られて、
つい、千葉からノコノコと着いてきてしまった。
……、
愛車ベガ号での彼女は、饒舌。
不眠不休が続く辛い数日間であった筈なのに、
楽日を迎えた安堵感からか、破顔一笑。
あんなこと、こんなことを穏やかに語ってくれる。
グラフィック担当の、激写が頑張ってくれたこと、
職人さんが遅くまで嫌な顔もせずに、作業をしてくれたこと、
自分と同じ様な年齢でも、男性の方が大変そうなこと、
担当者が、最後まで優しくしてくれたこと、
そして、今回も多岐に渡って可成り勉強出来たこと……等々。
「楽しさ、苦しさも楽日まで」とはよく言ったものだ。*1
(*の説明は文末)。
17時半、
蛍の光が流れるなか、彼女を連れて集合地点へと向かう。
その道すがら、ヤケに知らない人達がオレに挨拶をしてくる。
果て、何処の何方さまであったか…?。
頭のなかを捜索するが、分からない。
ス「さっきから何を難しい顔、しているのですか…?」
吉「いろんな人が挨拶してくれるんだけどサ、思い出せなくて…」
ス「あの方はA社のBさんで、先ほど方はC社のDさんですよ」
えッ?、そうだったのか。オレじゃなくて、彼女にしていたのか。
道理でね…。何ともお粗末な話。
それにしても、コイツはいつの間に人間関係を拡げたのだろう。
勝手が違ってきた世界への変遷に、戸惑うオレ。
そんななか今回、助っ人で来てもらった職人さん達とも合流し、
撤去が始まる。
看板、パネルの類の取り外し、サインスタンドの引揚げ…等。
……中略……。
アっと言う間の2時間半で作業は、無事終了。
お疲れさまでした。
20時半、
主催者さんに、御礼のご挨拶。
今年も所沢に呼んでもらったとこ、
不束な娘がひとり、お世話になったこと、
来年も頑張って勉強してくるので、使ってもらいたいこと。
感謝感謝、深謝深謝。
ありがとうございました。
さあ、終わった。スミレちゃん、帰ろうッ。
帰ろうよッ!。
スミレの袖を引っ張るも、ヤツは帰らない。
彼女は彼女で、人間関係が忙しい。
あっちに挨拶、こっちに挨拶と動き廻っている。
ハハーン!、そうか、そうだったのか!。
ココでやっと気付いた!。
彼女は最早、
オレのボーヤではなくて、
このムラの住人に成ったのだ、と。*2
コレをみて、
嬉しくもあり寂しくもありの、オレでした。
お仕舞い。
弐阡壱拾弐年伍月弐拾日、in西武ドーム。
吉右衛門。
次回は「ペンキ屋との逢引、in 都寿司の巻」を書く。
文中のクレジット、
*1、この格言を言ったのは何を隠そう、オレ。
*2、ボーヤとは、付き人の事。
夏の予感。
暑かったです!
本日の東京での予報は最高28度!
汗ばむ陽気、どころじゃないです。
そんな中、
私と吉右衛門さまはつい先日OPENを迎えたイベントの
追加納品で、ちょっくら遠方へ出かけてきました。
向う中での会話は
吉右衛門さまの
若かりし頃の武勇伝、
最近の色恋話(吉右衛門さまの)など・・・。
わいのわいの車中の温度が上がるなか、
車に差し込む日の光がとっても力強く、
「あら、もうすっかり夏じゃないの」感。
夏というと、
昨年は吉右衛門さまと本格的に営業を始めた季節でした。
そういえばこの道も去年何度通ったか。
今年も、やってくるのですね。
営業の夏!
新宿での真っ昼間、彼女のこと思い出した、の巻。
突然ではあるが、
オレには交際をはじめてから
そろそろ七年目になろうかという、彼女がいる。
今し難、つい彼女と書いてしまったが、
彼女との間に不貞は存在しない。
もし、誰かにその関係を尋ねられれば、健全と答える。
会いたく成れば、いつだって会えるし、
食事に誘っても、断わられることはない。
そして、いつも愉しい時間と空間を創ってもらえている。
そんな彼女との出会いを少しだけ書く。
今日の昼下がり、
新宿の雑踏のなかで、腹の虫を満たそうと彷徨っていた。
スタッフと14時半に戻る約束をしていたので、割と時間はない。
そんな時、突然、彼女と数年前に食事をしたことを思い出した。
そうだ、あの日から始まったのだ、と。
2006年の初夏、
オレは或る紹介者の処へ彼女を迎えにいった。
「岩村(オレの本名)です、彼女を迎えにきましたっ!」
そう、告げると
奥の方から彼女が現れた。
初対面ではなかったが、まあ初対面みたいなものだ。
上下黒のスーツを着ていた。
緊張していたのかもしれないが、それが瑞々しかった。
一生懸命笑顔を作ってオレを迎え入れてくれた。
そんな彼女を、食事に誘った。
誘った先は、新宿高島屋の「つばめグリル」であった。
その店へ、暫くぶりに行ってみるか。
そう思うや、直ぐに懐かしの場所へ赴いた。
そして、ハンバーグを依頼して、
あの時の事を頭のなかの隅っこまで探してみた。
すると、いろいろなことが思い出されてきた。
食したのは今日と同じ、ハンバーグ。
席は忘却したが、話題は夏の高校バレー部の事だった。
沢山練習したこと、1年生でレギュラーを掴んだこと、
最後の夏は勝ち進んだものの、負けてしまったこと、
悔しくて寂しくて、いっぱい泣いたこと…。
そんなことを、自己紹介代わりに話してくれた、
あの頃のあいつは、未だ少女の匂いが漂っていた。
オレは、そんな彼女が可愛くて、いろいろな処へ連れ廻した。
はん亭、鳥繁、巨牛荘、みかわ、プレジール…。
あとは何処に出掛けたのだろう。
霞ヶ浦、富士五湖、それと八王子の山の中にも行った気がする。
そうそう、真夜中に彼女を送って行ったら、
愛車のチョロQが動かなく成って往生したこともあった。
……、
そんな彼女の誕生日が、今年も直ぐそこまで迫ってきた。
ということは、数えて7度目の誕生祝いを贈ることになる。
7回も時を重ねると少女の面影はなくなり、女になる。
女になれば……、
悲しくなるから、もうヤメる。
昨秋の入院以来、どうもいけない。
吉右衛門。
次回は、
「恩田スミレ、真夜中の疾風」、の巻です。