2011年11月 のアーカイブ
吉右衛門のヘボ競馬、私、競馬に行きます。ジャパンカップ競走の巻、後編。
このワクワク感は何だ!。
高々、競馬場に行くだけなのに、昨夜から嬉しくて仕方がないのだ。
午前八時、
愛車のベガ号に跨がり、中山競馬場へ向け出発。
今日開催される第31回ジャパンカップ競走は東京競馬場で開催される、
故に本日の中山は、場外馬券売場扱いと言う事と成る。
現場まで約一時間の車中で、今日の競馬を想う。
昨夜、一般スポーツ紙の出走欄を見て検討した結果、馬券の軸は、
アメリカの馬(名前は忘れた)かジャガーメイル号にしようと思う。
どちらも酷い人気薄だから的中すれば高配当が望める。
オレは穴党ではないから、
本来は有力馬の中から、1頭に絞り込んで数頭へ流すのだが、
それが出来なかった。要するに勝ち馬を見つけられなかったのだ。
故に穴馬から有力馬へ流す事となった。
この買い方だとあまり的中は望めないが、
五里霧中なのだから仕方がない。
何せ、出走16頭中ジャガーメイルが14番人気、
アメリカの馬は15番人気なのだがら、当たれば驚愕動転と成る。
…………。
当たったら嬉しいなあ。
多額の配当金が転がり込んでくるから、何に使おう。
壱案、美冬とイヴの夜を過ごす。
弐案、ペンキ屋を口説いて温泉へ行く。
参案、スミレに真面目なスーツを買ってやる。
とまあ、オレが思いつく事といったらこんなものだけど、
配当によっては、全部が叶えられそう。
どれか一つと成ったら、弐だな。
そもそも美冬が首を縦に振るとは思えないし、
スミレにスーツを買っても礼を言われて終わりじゃあ、
オレとしてはつまらない。
ペンキ屋が何と言うかわからないけど、
散々可愛がってきているから、
そろそろ色よい返事を聴かせて貰ったって罰は当たらないだろう。
午前八時四五分、
バカな事を考えていたら、現場に着いた。
時間からして結構な混雑を予想したのだが、ガラガラ。
そして入場ゲートに着いたのだが、何だっ!この人数は。
ザッと150人位しか並んでいない。
これなら鎌ヶ谷ファイターズの方が列は長い。
何だか日本経済の厳しい現実に直面した感じ。
今日のテーマと目的は、
ジャパンカップ競走の勝ち馬投票をする事。
平場のレースを幾つか流す事。
昔を懐かしんで焼豚雲呑麺と豚汁を馳走に成る事。
…………。
そんな事を考えていたら九時と成って開門。
最初に向かったの専門紙売場。
ホースニュース馬を買おうと思ったら廃刊だったようで、
エイトを買った。
次に向かった先は、焼豚雲呑麺屋。
10年の空白があるので多少は浦島太郎気味だが何とか辿り着けた。
…………。
そこで順番を待っていて思った。
これなんだっ!、この雰囲気!。
故郷に帰って来れたと言うか、性に合っているというか、
己の原点に回帰出来た様な気分。
飯も食ったし、さあ1レースと思ったら、無い。
昨夜確かに用意した筈の、赤鉛筆が無いのだ。
仕方がなので場内での調達を試みたが、
サインペンばかりで何処にも無い。
それではサインペンで代用するばいいじゃないか、
という事になるのだが、オレの場合は不器用だから、それが出来ない。
あくまで赤鉛筆じゃないと、嫌だ!。
こんな事だから、病気になるのだと思う。
それは兎も角、自分で自分を説得出来ず、
結局、場外に出てコンビニエンスに買いに行くハメに。
衰えてる体力の60%を消耗してしまった感じ。
それでも何とか赤鉛筆を確保して戻って来た。
気を取り直して1レースから3レースまで投票。
結果は投資金額@3.200-、配当は@1.360-で、
@1.840-の負け。
続いてジャパンカップ競走の投票。
こちらも最後迄アメリカの馬とジャガーメイルとで1頭に絞り込めず
結局、アメリカの馬からいったのだが、
ジャガーメイルも少しだけ買っておいた。
ココで虎の子の壱萬円全てを叩いたので、家路に就く。
さて、レース、
期待したアメリカの馬は先行して逃げ切りを図るも直線で息切れ。
代わって進出したジャガーメイル号に託すも、こちらは3着。
どうやら、ジャガーメイル号が正解であったようだが、
結果は1着3着で終わりハズレに終わる。
然し、残念では有ったが、結構いいところは突けたとは思う。
久々の競馬場で最後は青息吐息であったが、
途轍もなく楽しい時間を過ごせた。
昨日、「最後の競馬場行き」と書いたが、また行く。
次は有馬記念、今度は当てる!。
お仕舞い。
最後迄、お読み頂きましてありがとうございました。
2011年11月27日、
吉右衛門。
吉右衛門のヘボ競馬、私、競馬に行きます。ジャパンカップ競走の巻、前編。
あれはホークスが優勝を決めた翌日の事。
スポーツ新聞に目を通していて、
競馬欄でジャパンカップ競走の記事を見つけた。
そう、オレにとってのジャパンカップ競走とは、
我が競馬史上で最も大きな配当金を的中させたレースなのだ。
実はオレ、昔、競馬をやっていた事がある。
昔と言っても十数年くらい前迄の事だけど、
小銭を使ってちょくちょくとやっていた。
収支は月間壱萬程度の赤であったと思うから、
世に言う乞食ギャンブルの域。
と言っても乞食ギャンブルなる言葉が
今や死語と成っているかもしれないから説明すると、
一般庶民が小額を賭けて遊ぶギャンブル、
とでも言おうか、まあ、そんなもの。
ヤメてから現在に至る迄の間は年に2回、季節感を味わうべく
春の東京優駿(日本ダービー)と暮れの有馬記念に参加している程度。
そんなオレがこの記事に触発されたのは、
前回の大病を患った年のこの競走で、
大穴を的中させた事があるからから。
あの時はスペシャルウィーク号とインディジェナス号との
組合せの馬券(配当金は230倍)を特券(千円券)で2枚持っていて
ゴール後の判定が写真にもつれた時はドキドキと心蔵が高鳴って、
死ぬかと思った。
退院した時の生活指導で、刺激の強い遊びはダメ、
と言われていた事の意味が、まさに実感出来た瞬間だった。
夢をもう一度。
あれから12年が経った今年も、病後の体に鞭打って参加しようと思う。
そこで今日の昼間、買い物に行く女房に付いて
ホコリを被った競馬通帳に電話投票資金を入れに行ったら、愕然たり。
土曜日の出納は不可との事。これは参った。
事前に済ませておけばよかったのだが、
昨日はペイデーの銀行混雑に体調不良が重なりヤメにしておいたのだ。
では、どうしよう。
まさかこの体で一人で行くわけにはいくまい。
とすれば女房に同行を頼むしかないので、
吉「あのさあ、電話投票が出来ないから一緒に中山へ行ってくれよ」。
女「嫌よっ!、何でアタシが行かなきゃなんないのよ」。
吉「当たったら何でも買ってやるよ」
女「生意気言うんじゃないわよっ、当たった事なんか無いくせに!」
だって。
毅然たる態度で断られてしまった。
チキショー、斯く成る上は仕方がない。
オレも男だっ!、這ってでも、一人で行ってやろうじゃねえか。
というわけで、
明日は十年ぶりに中山競馬場へ勝ち馬投票をしに行く事と、相成った。
準備に抜かりはない。
タネ銭(約壱萬円)、飲食と駐車場費(伍阡円)、赤鉛筆、
馬柱を読む為の老眼鏡、序でにデジタルの馬鹿チョンカメラ、
全部リュックサックに詰めた。
そうそう、
1988年のジャパンカップの、
オリジナルハンティングも被って行かないと。
もしかしたら、今世で最後となるかもしれない競馬場行きだ。
楽しみで、今晩は眠れそうにない。
2011年11月26日、ジャパンカップ競走前夜。
吉右衛門。
すっかり、
ごぶさたでした。
紅葉を楽しむ間もなく、あっという間に年の終わりを
迎えそうな季節になっていますね。
忘年会シーズンってやつですね。
昨年度までは学生でオトナな忘年会は初めてな私。
大仕事が残っておりますが、
どうせならお酒を呑んで楽しんじゃえばいいやあ
なんて言い聞かせています。
ココ最近は、陶芸をして遊んだり、
(難しいんですね。先生が思ったより厳しく、お皿を割りかけたわたしは
凄まじい勢いで睨まれたそう)
引っ越しをした祖母の家に遊びに行ったり、
(月島のあたり。佃島の佃煮を買って、食べました。美味しい!)
その他もまあ、あまりブログに書けるような華やかな
話ではないにしても、楽しく暮らしているのです。
こいつもいよいよ、活躍の季節になってきましたよ。
(天然ゆたんぽです)
お風呂場や、引き出しの中、
ありとあらゆるあったかい場所を
探して旅に出ています。
ちゃっかり布団の真ん中で寝るのは
許せませんね。
今夜も、足蹴にして、暖かく眠らせていただきます。
吉右衛門の営業日誌、売りました!の巻。
読者さま各位。
どうも、吉右衛門です。
いつも「吉右衛門シーリズ」をお読み頂きまして、
誠にありがとうございます。
冒頭にですが、お断りが御座います。
実はこのシリーズ。
特に営業日誌には、軍の機密事項が幾つか含まれております。
当初は社内用に書いていたのですが、
近頃は、有り難い事に社外の多くの方の目にも留まっているようです。
そこで機密を保持する為、
文章の一部にボカしと嘘八百を大凡10%程度入れ編集しております。
殆ど、洒落と言いますか趣味で書いておりますので、
あまり詮索をなさらないで、
寛大なお気持ちでお読みくださいますと、ハッピーです。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
復帰して7営業日目、待望の営業日を迎える。
12時半、
愛車のベガ号の助手席に相棒のスミレを乗せて出発。
神田橋ランプから入り中央高速を経由して目的地に向かう。
開口一番、スミレから、
「何だか、久しぶりですね」、
なんて泣かせる台詞を言われちゃって涙ぐむ、オレ。
そうだ、そうなんだ、
入院中からどれだけ、この日を待ち望んでいたか。
…………。
道中、高井戸を過ぎ三鷹、調布とルンルン気分で走行。
傍らのスミレはと言えば、
オレが未だ満足に喋る事が出来ずに暇なものだから、
窓外の景色に合わせて歌なぞと歌っている。
「ねえ、スミレちゃん、その歌なんだったっけ……?」。
「3分以内に当ててみてっ!。当たら今日のDOUTOR奢ってあげる」
えっ!、何だろう、松任谷由実が荒井由実だった頃の……。
うーん、ダメだ、思い出せない。
「スミレちゃん、忘却の彼方だ、ギブアップ」。
「へっへっへ、中央フリーウエイでした」だって。
結局、昼のDOUTORはオレが出すハメと成った。
それをいい事にアイツときたら、
期間限定のハンバーグサンドにミラノサンドAまで食いやがった。
まあまあ、彼女の陰謀にひっかかりはしたものの、
先ほどからカメラを片手に嬉しくて仕方がない。
そこで最初の1件目に到着。
ココは営業に来たのではなく今後、営業に来る為の見学。
早速、入場して状況を把握。大凡1時間滞在して二人で戦略を練る。
続いて予定していた2件目と3件目は時間が無くなり中止。
本日のアポイント先に移動。
16時、
今回の営業のメインイベントである、プレゼンテーション。
オレの仕事は、
案を考案したスミレとベーベとが行った共同作業を、成就させる事。
さて、ご担当者との面談。
この時間にすべてを賭ける。
緊張の面持ちで説明に入ろうと思った瞬間、オレを差し置いて
何とスミレがプレゼンテーションを始めた。
あゝ、オレが居ない間にこんな事も出来るようになったんだ。
前回単独で行かせた事が生きた。
そんな事を思いながら彼女の説明を聴き、幾つかの質疑に応答。
そして、ひとしきりの間があってご担当者の口が開く。
「想像していたより、ズッと良かったです。これなら上に言って頼めそうです」だって。
良かったあ。
この言葉に、気絶しそうなほどの快感を覚える。
営業の喜びが凝縮された瞬間であった。
深謝深謝で、見ず知らずの私どもに機会を与えてくださった
ご担当者に頭を下げ、辞去。
ベガに戻り、
ハンカチで涙ぐむスミレと、密かに祝杯をあげる。
お仕舞い。
2011年11月10日。
吉右衛門。
次回は埼玉県北部に看板を売りに行きます。