‘吉右衛門’ カテゴリーのアーカイブ

「怪獣捕獲ゲーム、人造怪獣2号」の巻


昨年の秋頃から、このゲームに人造怪獣2号が登場した。

この人造怪獣2号とやらは伝説中の伝説らしく誰もが欲しがる怪獣。

が、原作を知らないわたしにはその希少性がわからない。

それでも、このゲームをやっているからには、コイツが欲しくなるのは人情というもの。

で、この人造怪獣2号であるが野良に棲息しているわけでも卵から孵化するわけでもない。初夏の頃から始まった討伐ゲームでしか捕獲することしかできない。しかも、この討伐ゲームへの参加は誰しもというわけにはいかない。このゲームの運営側から招待を受けねばならぬのだ。

そこで、いつわたしにも声が掛かるかと心待ちにしていたが、待てど暮らせど何もない。

わたしの主戦場は千葉の自宅の周辺。ここに無理があるのではと11月の半ばから事務所近くの神田川を渡った所にある、遊技人口の多い公園界隈にまで進出してみることにした。


わたしにも招待状がきますように…。


そう念じていたある日のこと。

待望の招待状が届いた。


時は師走の半ば。

いざ、決戦の時。

現場に着くとすでに大勢の暇人が詰めかけていた。

時間が迫る。

10秒、5秒、3..2.1。

ゴクリっと生唾を呑み込んで画面を見守るわたし。

すると卵が割れて、人造怪獣2号が現れた。

早速、討伐隊を選抜。

この日の為に揃えた自慢の緑色をしたゴジラ風怪獣を6体。

そして最強の個体から突入。

4体目くらいで倒せればいいな…。

そう思って連打していると、なんと最初の1体目で討伐が成った。

案外だったな…。

そう安堵したのもつかの間。これから始まる捕獲チャレンジで捕らえなけばならない。

これがどうにも不得手なわたし。

それでもやらねばならない。

獲得した捕獲玉の数は、九つ。

残りが少なくなると心理的に圧迫されるから先手必勝で捕らえなけらばしくじりそう。

そんな不安を胸に挑んだが、どうも想像とは違う。

何が違うのか、怪獣を囲むリングの罫が細いのだ。

いつも対戦している首領の連中は赤くて太い罫。

これはいけるかもしれない…。

そう思って最初の玉を投じようとしたが、奴が知人から訊いてきた行動に出ない。

確か、右腕を水平チョップのように振って威嚇した瞬間に投げるように云われたが、いつまで経ってもその行為にうつらない。

斯くなる上は仕方がない。いったれ!。

そう思って投じた玉であったが、無事に奴を包み込んだ。

判定は優・良・可の良であったが、兎に角、玉に封じこむ事ができた。

あとはこいつが飛び出してこなければ、大願成就となるのであるが…。

そう思って玉を見つめること数秒。

クルッ、クルッ。もう一度回れば奴が俺のものになる。まわってくれ!

祈るような気持ちで画面を凝視していると、ホッ!。

無事に三度目がまわって、捕獲成功。

これに安堵して遠州と津軽に捕獲した旨をLINEで伝えて、一件落着。

破顔一笑、家路につく。


お仕舞い。


平成30年1月15日


吉右衛門


カラオケの巻、後編。


はじめろっ!。

わたしのこのひと言で宴が始まった。

で、それを待っていたかのように、(赤いスイトピー)が流れてきた。

この曲を歌ったのはこの会の幹事を引き受けてくれた、テレサ。

彼女の歌を聴くのは始めてだが、これがどうして、なかなかのもの。

見事に松本隆さんの世界を歌いきった。

これに思わず、上手いな…、と呟いたわたし。

今度営業にゆく時、車の中で歌わせよう。


二番手は田中実。

大江某さんの歌をおとなしく歌ったが、

彼はこの後、回が進むたびに本領を発揮してくる。


三番手は白鳥ダンク。

スマップの何某とかと云う楽曲を優しい性格の通りの歌声で披露した。


四番手はわたし。

十八番の(時には娼婦のように)。これを歌ってだいぶん楽になった。


お次は二子玉ゴロウ。

彼女が選んだのは、岩崎良美さんの大ヒット曲、(タッチ)。

彼女は入社以来、わたしのボウヤをつとめてくれていて、

いつも営業にゆく道中の車では演歌を口ずさんでいるのだが、

このようなアップテンポな曲は初めて聴いた。


六番手は遠州のラッキー。

彼女が歌ったのは相川七瀬さんの(夢みる少女じゃいられない)。

この歌は彼女の声質に合っていたような気がしたので、

唄えるか聞いたことがある。

その時は「経験はないが歌えそうな気がする」と応えてくれたが、

器用なものだ。とても力強くてよかった。


そして一巡目のラストは津軽のざわざわ。

驚いたことに彼女が歌ったのは昭和を代表する名曲(津軽海峡・冬景色)。

実はわたし。

昨夏に蕎麦屋で開いたざわざわの歓迎会で

彼女がこの曲を知らなかったのに驚き、

叱責とはいかないまでも小言の一つも言ったのを覚えている。

あれから一年半。彼女は人知れず練習に励んでいたのに違いない。

そういえば彼女が神田の西口商店街にあるカラオケ屋から

出てきたのを見かけたことがある。

努力は必ず報われる。

この言葉は彼女のためにある。

そして彼女の望郷の思いが詰まった歌声に惹きこまれ、

不覚にも涙を流してしまった、わたしだった。


不安がいっぱいで始まったカラオケも、終わって見れば楽しい夜だった。


参加してくれたスタッフのみなさん。ありがとうございました。


17年12月12日。


吉右衛門。


未校正につき、誤字脱字、乱筆乱文をお許しください。


カラオケの巻、前編。


カラオケに行こうか…。

そんな恐ろしいことを、わたしの間抜けな口が勝手に口にしてしまった。

そしてそれが現実になると段々と憂鬱になってきた。

そもそも歌唱にまったく自信がないし、

知っている曲といえば任侠の世界のものばかりだから、

女性スタッフが多い場にそぐわない。

それに腹から声を出すことが出来ないので、

いちいち立ち上がらなければならないし、年々、

口も回らなくなってきたから曲のテンポについてゆけるかの不安もある。

そんな思いを払拭すべく、

前日が日曜日だったのを幸いに独りでカラオケ屋にゆくことも考えたが、

いざとなると腰が重い。そこまでしてまでとの思いに負けて、

ついぞ、当日を迎えることになった。


入店して参加してくれたスタッフを数えると、自分を入れて七名。

確か予約は二時間と訊いていたので、一人頭の割り当てを考えると、

百二十分からロスタイムを除くと、おおよそ百十分。

一曲を消化するのに要する時間は五分程度だから、合計の歌唱数は二二曲となり、

それを七人で割れば、割り当ては三曲ということになる。

三曲なら何とかなるだろう…。

意外と少なかった割り当てに安堵して、一年半ぶりのカラオケが始まった。


明日に続く。


17年12月11日。


吉右衛門。


未校正につき、誤字脱字、乱筆乱文をお許しください。


「続・天王山へ登った」の巻。


昨夜、今朝のゆき先を散々悩んだわたしは宿のある新大阪から市営地下鉄と阪急線へ乗り継ぎ、天王山のある大山崎駅で下車する。

とりあえず駅前に立つ看板を眺めると資料館に美術館、そして酒造メーカーの蒸留所もあるようだ。

これならここで一日を過ごせそうだ。

暑くならないうちに山へ登り。下山してからは周辺の文化施設に営業もしてこよう。そう思ってトボトボと山の麓に向かうや、愕然とする。

わたしを出迎えたのは、眩暈がするような急坂だった。


続く。


17年11月19日。


吉右衛門。


未校正につき、誤字脱字、乱筆乱文をお許しください。


おまけ

キャプション、上から。

一度は乗りたかった、阪急電車。

駅前の看板。

同上。

天王山の入口看板。

同上、登り口。




















































「天王山へ登った」の巻、その壱。


今年の夏。

わたしは然る方と会うため関西に出向いた。

日程は予備日も含めて三泊四日。

おそらくこの二日目か三日目に会合が設けられる思い、余裕を持ってこの日程を組んだ。が、その要件が思いがけず初日に組まれてしまい、二日間の空白が生まれた。

さて、どうしよう…。

この二十年、旅とは縁のないわたしは悩んだ。

宿泊している宿は大阪駅の近く。故に、何処へでも往ける。

府内であれば幾度となく登ったことのある大阪城、生理的に好きな通天閣のある西成地区、悲しい色やねの舞台となった南港。県外であれば播州の播磨灘、紀州の熊野、四十年前の遠い昔、新婚旅行で訪ねた洛北・嵐山もよい。

こうして悩んだ末に出した結論は、京の天王山へ登ること。

決め手となったは、その日の夜の会合で用件終わりに語り合った歴史話の印象が色濃く残っていたためだ。


続く。


17年9月23日。


吉右衛門。


未校正につき、誤字脱字、乱筆乱文をお許しください。



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