無題


街へ出ると外国人と行き交うことが多くなった。

漢字圏や欧米は無論のこと、近頃は東南アジア、印度、中近東と思われる方々も数多く目にする。

目的として従来の就業や留学は言うに及ばず、ひと目で観光目的と分かる方が多い。


その観光であるが、わたしの少・青年時代といえば、1ドル、360円の時代。

今では信じ難い円安の時代であったが、街で外国人と行き交うことなど殆どなかった。

その所為ばかりではないが、わたしは外国人への対応がどうにも苦手。


それは置いておいて、観光に来られた方々は実に楽しそうだ。

ご家族や友人と日本の文化に触れられている。

それを見るにつけ洋の東西を問わず、よい旅をしてもらいたい、と願わずにはいられない。


それ故、わたしも日本人として彼らには出来るだけ、優しく親切にしたいと心掛けている。


が、わたしは外国語がまったく喋れない。困ったことだ。

道を尋ねられても指を差すばかりで会話はおろか、筆談すらもできない。


悲しいばかりである。


言葉が喋れたらな…。

別れ際に、「お気をつけて」「素敵な旅を」と笑顔で伝えることもできる。

こんな言葉を添えるだけで、彼らの旅が楽しくなればこんなにも嬉しいことはない。


来月からは時間ができる。

今更であるが、外国語の勉強でもしてみようかと思う。


零和元年7月7日

吉右衛門


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