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激写の旅行記 野反湖
夏休みは群馬県の中之条町にある野反湖というところにいました。
国号405号の行き止まりにある、山の上の人工湖です。
昭和初期にダムとして開発されるまでは、付近の村人もほとんど近づかないような山深い水溜りだったそうです。
湖から曲がりくねった山道を下りていくと六合村という小さな風情のある集落があり、温泉も豊富でたいへん癒されます。
養蚕農家を見学したり、お年寄りに昔話など聞いたりして過ごしていました。
湖の様子はこんなかんじです。
標高が高いからか、どことなく浮世離れした雰囲気があります。
水が青い・・・
私はだいたい湖畔でのんびり過ごしていたのですが、
夏休み最後の日に山好きの友人が野反湖にやってきて、
一緒に8時間にわたる登山をしたので次回はそのことについて書きたいと思います!
激写の旅行記 東北その2
先日山形県の長井市というところに行ってきました。
去年夏に滞在をしてから、静かな田園風景に魅せられて時折訪れています。
山形市から車で一時間ほど離れた小さな町は、右を向いても左を向いても山影と田んぼが見えます。
駅前にスーパーやこじんまりとした飲み屋がいくつかあるだけで、あとはひたすら田園風景が広がっています。
東京郊外でも田んぼは見られますが、視界にビルが入ってこない、人の声も車の音も滅多に聞こえない、ほんとうに静かな田園風景に身を置くと非常に心が落ち着きます。
だからといってここでずっと暮らせるかと聞かれたら…、某大型書店も大型電気屋も画材屋も深夜営業のカフェもない生活ができるかどうかわからないのですが……。
高い建物に囲まれていると、雨はただ暗くなって降ってくるという感じなのですが、開けたところで見ると、雲がやってきて太陽を隠してまた去る様子がつぶさに見えて、とても面白いのです。
朝早く起きると、風景は深い霧の中にありました。
ここでは珍しくない光景だそうです。東京ではごくまれに濃い霧が出ると街ゆく人がみんな携帯で写真を撮りますが、ここの人たちは淡々と農作業をしていました。
そして山の上のダムを見に行こうとしたら、ちょうど山の上の霧が町に降りていくところでした。
ダムの上は見事に晴れていました。
激写の旅行記 東北ドライブ
こんにちは、激写です。
今回は東北ドライブについてお話ししたいと思います。
週末はよく車で太平洋沿岸をひたすら北上しています。
深夜に出発すると夜明け頃に福島や仙台に到着するので、太平洋に朝日がのぼる素晴らしい景色を楽しむことができます。じょじょに明るくなっていく、海辺の小さな町の風景は一刻も見逃せないほど味わいがあります。
警戒区域の近くはまだ震災の爪痕を残した地区が多く、廃墟の上に草花が生い茂っている風景は独特の雰囲気があります。
私はドライブではあまり寄り道をしませんが、仙台は冷麺や牛タン、すてきなカフェなど、いいものがたくさんあるので時間があるときは下車します。道中で好きな物を買い込んでトランクに詰め込んだまま移動できるのもドライブの醍醐味です。
海は北に行けば行くほど透きとおって青くなります。
三陸海岸には広い砂浜はほとんどないので山道から崖に押し寄せる波を見るのが主ですが、エメラルドグリーンの波が岩肌にぶつかってはじける様はどれだけ眺めても飽きません。
週末で行って帰ってくるには気仙沼あたりが限界ですが、青森まで足をのばしたいなと思っている今日このごろです。
激写の旅行紀 イスラエル篇 閑話休題
こんばんは。激写です。
ここ数回イスラエル旅行紀を掲載させて頂いておりましたが、今回は私がイスラエル旅行に行く際に読んだ本をご紹介したいと思います!
イスラエルはユダヤ教の国ですが、まわりの国はほとんどイスラム教です。
パレスチナは勿論イスラム教ですし、イスラエルの土地はイスラームに支配されていた時期もあったので、旧市街の中にはメッカの一つである黄金のモスクがあります。町の中にもイスラーム地区があって、黒い服で全身を覆った女性が静かに歩いています。
しかし日本人にとっては馴染みの薄い宗教、イスラム教。
それをとっても分かりやすく、かつ本質に迫った解説をしてくれるのが、
井筒俊彦「イスラーム文化−その根柢にあるもの」 です。
ムハンマドってどんな人? どうしてイスラム教はできたのか? ジハードってほんとは何なのか? コーランてどんな本なのか? やさしい語り口で、丁寧に教えてくれるとても良い本です。イスラム教のことを知りたいなら一押しです。
ユダヤ教の本は少々難しいものが多いのですが、一番分かりやすく、面白かったのは
谷川 三千子「バベルの謎―ヤハウィストの冒険 」です。
バベルの塔の話の謎を解明するというコンセプトで、旧約聖書を読み解き、ユダヤ教徒とヤハウェの関係について考察しています。解説が親切なので予備知識なくても大丈夫。こういう学術的な本には珍しく、ミステリー小説のような語り口でぐいぐい引っぱっていってくれるので、一気に読めます。
以上二冊を読むと、イスラム教にもユダヤ教にもいっぱしの意見を言える様になる…ような気がします。
激写の旅行記 イスラエル篇 3
激写の旅行記 イスラエル篇3
こんにちは。激写です。
今回は、エルサレムの旧市街の様子を写真と共にお送りしたいと思います。
エルサレムはイスラエル東部に位置する都市で、近代的な美術館や観光客向けのホテルなどがある西エルサレムの新市街、第一次中東戦争の時にヨルダンの支配下におかれていた、古めかしい町並みの東エルサレム、そして、紀元前30世紀頃に作られ、数々の政権に支配されし烈な戦いの場にもなってきた旧市街に分かれます。
今回取り上げるエルサレム旧市街は、西エルサレムと東エルサレム狭間に位置している、堅牢な城壁に囲まれた石造りの小さな街です。
たった0.9平方キロメートルの敷地の中に毛細血管のように路地が張り巡らされ、市場やカフェ、教会、モスクなどがひしめきあっています。「地球の歩き方」の地図を手にして歩いていたのですが、旧市街に入って三分で道に迷いました。
旧市街はムスリム地区、キリスト教地区、アルメリア人地区、ユダヤ教地区に分かれているのですが、それぞれの地区で人々の雰囲気も、自分が取るべき振る舞いも変わるので(戒律が違う)、自分がどこに居るのか把握していないといけないのですが、早々にわけがわからなくなったので絶望してました。
しかしうろうろ彷徨っていたら、ヴィア・ドロローサ(苦難の道)にたどり着きました。(写真の中の看板にVIA DOLOROSAと書いてあります)
磔刑にされるイエスキリストが、十字架を背負って歩いたとされる道です。神社の参道みたいなものをイメージしていたのですが、市場の中を縫うような、くねくねした小さな小径でした。
ヴィア・ドロローサは不思議なオーラのある道で、地図がなくても迷わずに進む事が出来ました。
そして終着点のゴルゴタの丘にある、聖墳墓教会にたどり着きました。イエスキリストの墓のある教会で、キリスト教徒の聖地中の聖地です。
こんな感じの暗ーい石造りの教会です。ヨーロッパにあるきらびやかな教会とは全然違いますが、なんともいえない厳かな雰囲気が漂っていました。
私はキリスト教徒ではないですが、教会に入った瞬間に雰囲気に圧倒されて、深く感動しました。
今回はひとまずこんな感じで。
次回もまだエルサレムについてレポートしたいと思います!