ペンキ屋とのお別れシリーズ第一段。 浅草の焼肉、金楽の夜の巻。
七月下旬。
ペンキ屋が事務所から離れる。
これは年明けに発表した通りだが、
早いもので、その日が直ぐそこまでやってきた。
ペンキ屋は入社してから可成りの期間、
傍に置いてボーヤをやらせていたので、滅入るものがある。
しかし、感傷にばかり耽ってはいられないので、
その日には笑顔で送り出してやりたいと思う。
五時半。
焼き肉屋についた。
この推奨品はタンと上カルビ。
それが美味しいのなんのって、堪らない。
座敷に上がって、生の麦酒を頼み、
肉はタンと上カルビを各2人前。
これをパクパクと食いながら、楽しい夜を過ごす。
いろいろな話をしたり訊いたりしたのだが、
明日の事を、目を輝かせて語る彼女をみていると、嬉しくなる。
この日、彼女は僅か一時間の間にナマを3杯も飲んだ。
6年前は、野良を拾ってきたような気にさえさせられた。
それが、後輩が増える頃には随分と成長してくれた。
仕事は堅実だし、何よりも勤勉で真面目だ。
気が良いし、嘘もつかない。
ホントによい娘に巡り会えたと思う。
しかし、まだまだもある。
愛嬌だけど、この日もオレの靴を揃えなかった。
次は日程の都合でダメに温泉旅行の代替に、
鎌倉、江ノ島へ行こうとおもう、
そして、何処かの割烹にでも招いてから、送別会に望もう。
送別会の幹事は、オレがやります。
取材をしたので
その内容を箇条書きに書き並べておく。
退職事由、美術留学のため。
留学先、ドイツ連邦共和国。
期間、未定(長期もあり)。
出国日、ストーカーに狙われるから書かない。
言語の習熟度、これから。
滞在先、当座は木賃宿。
直ぐにやりたいこと、崖上り。
最後になるが、過去の写真を幾枚か掲出しておく。
キャプション、
上、職場にて、2011年春。
中、両国の焼き肉屋にて、2012年夏。
下、板橋の喫茶店にて、2013年春。
吉右衛門さま。
お世話になっております。
思い出を遡ると色々ありすぎて
文章にするのが大変です。。。汗。
お別れの寂しい気持ちも少々ありますが
日々精進していく所存でございます。
どうぞ宜しく願い致します!