2012年4月15日 のアーカイブ

吉右衛門の闘病日誌、二日目の巻。



病室からの朝の風景。















2012年04月10日


検査の日、当日。

改めて今回行う検査の目的を説明すると、

半年前に手術した箇所の経過と新たな狭窄箇所を調べるもの。

手首から管を挿入し造影剤を注入するので結構、

身体の負担は小さくない。

昨夜、看護士さんから、

明日の検査の時間が9時に成った事、

家族を呼んで待機してもらう事、

8時半に迎えに来るから、T字帯と手術着だけで待機している事、

を言いつけられた。


今、時計は8時ピッタシ。

徐に着替えを始めると、またも下の毛を剃られた事を思い出した。

そうだ、そうだった。だから昨夜、カメが寒がっていたのだ。

くだらない事をブツクサ呟いていると、女房がやってきた。

朝から慣れない満員電車に乗せてしまって、ごめんね。

と殊勝な態度でペコリと頭を下げたら、笑顔で返してくれた。

初老の夫婦が他愛のない会話を交わしていると、看護士さん登場。

「奥さんも付き添いますか?」

当然、「ハイ!」と応えるかと思いきや、「私はココで」だって。

いつもなら必ず付き添ってくるのに、果てどうしたものか?。

ハハーン、考える事もなかった。

9時から彼女の大好きなダルビッシュ有が投げるのだ。

女房を部屋に残し、車椅子に乗せられて出発。

廊下の端はしに居た看護士さんの笑顔に夫々会釈で返して、

エレベーターで1Fの手術室に向かうのだが、

2基しかないエレベーターが渋滞していて上がってこない。

時計を見乍ら焦っている看護士さん。遅刻をしたら怒られるのだろう。

何だか気の毒なので着いたら、オレも一緒に謝ってやろう。


定刻に少々遅延して現場到着。

早速、名前を告げて手術台に上がる。

準備が終わり、麻酔を打つ先生から、チクッとしますよ、

と言われたら、昨夜観賞していた、

「激動の昭和史、沖縄決戦(1971年/岡本喜八監督)」の

野戦病院のシーンを思い出した。

当時の戦場では麻酔なんて上等なモノは使えずに、

年端も行かずに徴用された女学生の手伝いで手術はされていた。

そんな事を思っていたら、痛い、なんて言ってられない。

「どーぞ」、と応えたオレの声を合図に検査開始。

途中、激しい目眩に襲われたが、検査は無事終了、

一件落着と相成った。


目眩でフラツキ乍らベットから降りると、

担当医から「異常無し」を告げられた。

あとは夕刻の会議で今後の予定が決まるようだが、

明日の退院は間違えなさそう。

病室に戻ると、女房はオレの事より思いのほか苦戦を強いられた

ダルビッシュ有の方が心配そう。どうだった?と訊いてもらえるはずが

「結構、打たれちゃってるのよ」だって。


いやはや、というわけで明日退院出来そうです。

暫く安静なので、職場へは来週から復帰致します。


お仕舞い、

吉。


以下はオマケです。


見舞いに来てくれたプンちゃん。


眼下の不忍池は花見客で大賑わい。

ペンキ屋にこの写真を添付して、

「退院したらボートに乗りにいこう」とメールをしたが、

返信は来なかった。



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