五郎ちゃんと安酒屋へ。

イヴの夜の事。

賛美歌を歌い終えて家路に赴いていると、

随分と向こうの方から、

何処かで会った事のある女性がやって来る。

果て、あれは誰であったか?。

なかなか思い出す事が出来ない。

然し、その姿が段々と近づいてきて、

腐れ目の焦点が合った瞬間に、わかった。

あれはニコタマの五郎ちゃんじゃないか!。


場所は日本橋人形町の交差点。

ココで逢ったのも何かの縁。

「奇遇だね、五郎ちゃん何処に行くの」、と尋ねると

ひとり寂しく酒をあおりに行く、と言う。

それじゃあ、オジさんとご一緒しようか、とふたりで

ついふらふらと目の前の安酒屋に入いり

ちょっと一杯のつもりが、鱈腹飲んでしまい

すっかりと、いい気分になってしまった。


いつも控えめな五郎ちゃんも

この夜は饒舌で絶好調!。

可愛い顔を紅潮させながら上機嫌で飲んでいる。

それがあまりにも可愛いくて、思わずシャッターを押させてもらった。


自分で言うのも何なのだが、

上がりがよかったので、

図々しくも、公開させてもらっちゃう。

一枚目は自然体に、

二枚目は、

吉永小百合さんをイメージしてポーズをとってもらった。

カメラがバカチョンなので、ピントは甘いが、

我ながら、上の出来映えであったと思う。





























彼女には、夏から営業に同行させ苦労をかけた。

偶然出会たのを幸いに、

日頃の労苦をねぎらうつもりが、

反対に気を遣われる始末。

五郎ちゃん、楽しい夜をどーもありがとう。

そして一年間、お世話に成りました。

来年もよろしくお願いします。


吉右衛門。



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