2017年12月12日 のアーカイブ
カラオケの巻、前編。
カラオケに行こうか…。
そんな恐ろしいことを、わたしの間抜けな口が勝手に口にしてしまった。
そしてそれが現実になると段々と憂鬱になってきた。
そもそも歌唱にまったく自信がないし、
知っている曲といえば任侠の世界のものばかりだから、
女性スタッフが多い場にそぐわない。
それに腹から声を出すことが出来ないので、
いちいち立ち上がらなければならないし、年々、
口も回らなくなってきたから曲のテンポについてゆけるかの不安もある。
そんな思いを払拭すべく、
前日が日曜日だったのを幸いに独りでカラオケ屋にゆくことも考えたが、
いざとなると腰が重い。そこまでしてまでとの思いに負けて、
ついぞ、当日を迎えることになった。
入店して参加してくれたスタッフを数えると、自分を入れて七名。
確か予約は二時間と訊いていたので、一人頭の割り当てを考えると、
百二十分からロスタイムを除くと、おおよそ百十分。
一曲を消化するのに要する時間は五分程度だから、合計の歌唱数は二二曲となり、
それを七人で割れば、割り当ては三曲ということになる。
三曲なら何とかなるだろう…。
意外と少なかった割り当てに安堵して、一年半ぶりのカラオケが始まった。
明日に続く。
17年12月11日。
吉右衛門。
未校正につき、誤字脱字、乱筆乱文をお許しください。